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総合診療科について

専門という一領域にとどまらない多角的な視点から全身の評価、診断を行います。診断と治療の選択肢をご理解いただいた後に、ご家族と一緒に治療を進めてまいります。症状があいまいで診療科にお悩みの際にはご連絡ください。専門科での精密検査や高度な医療の必要があれば、対応した専門科にご紹介いたします。

健康診断

当院では、年に1~2回の健康診断を推奨しています。

動物たちは人より何倍も速く歳を取り、人と同様に年齢を重ねるにつれて、病気になる可能性も上がります。健康診断を行うことで、病気の早期発見や未病対策を行うことができます。また、健康時の体の状態(ベースライン)を知っておくことは病気になった際にとても重要です。

主な検査

複数の検査を組み合わせて全身を検査します。

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身体検査

身体の基本的な検査
ペットの体を五感を用いて調べます。すべての検査に先立つ重要な検査です。

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血液検査

臓器の状態や機能の検査
全身臓器の状態をまとめて調べます。血液検査に反映されない臓器の異常もあります。

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レントゲン(X線)検査

臓器の様子の検査
全身の臓器の位置や形を調べます。内部構造までわかる臓器もあります。

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超音波(エコー)検査

内臓の構造の検査
レントゲン検査ではわからない詳細な構造を調べます。骨や空気を含む臓器は苦手です。

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尿検査

尿の成分の検査
腎泌尿器以外にも尿に影響を及ぼす臓器の異常も調べます。

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便検査

便の成分の検査
消化器の状態や機能、病原体の有無を調べます。

見つかる頻度の多い疾患

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先天性疾患

生まれた時から持っている病気のことを先天性疾患と呼び、全体の発生率は高くはありませんが、犬種や猫種によっては発生率が上がる病気もあるので、子犬や子猫の時に一度健康診断を受けることをお勧めしています。

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心臓病

年齢を重ねることで、心臓病の発生率は上がりますが、明確な症状が出ないことも多く、症状が出たときには病気が進行していることがあります。

疲れやすい、咳が出る、呼吸が荒い、運動したがらない、失神する、といった症状がある動物には検査をお勧めしています。

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腫瘍

腫瘍には様々な種類があり、見た目の異常や症状を出さないまま進行し、やがて根治(病気が再発しないように完全に治すこと)不可能になるものが多く存在します。

7歳以上の中高齢で発生率が上がりますが、若齢でも発生することがあります。

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甲状腺疾患

中高齢の犬・猫では甲状腺の機能異常やそれが原因となる疾患が見られることがあります。

犬では甲状腺ホルモンが減少して、元気や食欲の低下、脱毛、肥満、新陳代謝の低下、顔面神経麻痺などの神経系の異常が見られる甲状腺機能低下症が問題となります。

猫では甲状腺ホルモンが増加して、興奮、多食、多飲、脱毛、削痩、嘔吐、知覚過敏が見られる甲状腺機能亢進症が問題となります。

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歯周病

犬や猫では非常に多く、3歳以上の犬ではその85%が歯周病だったという報告もあります。症状が出るころには重症化していることが多く、歯の臭いや痛みだけではなく、膿の排出、顎の骨の骨折、他の臓器の病気などに発展することもあります。若くても起きる病気ですので、全年齢において定期的な検診と日ごろの予防(歯磨き、歯磨きガム、サプリメントなど)が重要です。

予防

ペットの室内飼育が増えた今日ですが、日ごろの外出(散歩、動物病院、トリミング、ドッグランなど)、不測の事態(脱走、災害時の避難など)や虫が室内に侵入した際に危険な感染症にかかる可能性があります。予防できるものばかりではありませんが、予防できるものに関してはペットの命を守るためにも予防をお勧めしています。

狂犬病予防注射

狂犬病はほとんどすべての哺乳類に感染し、人や犬では発症後はほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。
日本は、現在は清浄国(特定の伝染病が発生していない国)ですが、発生や蔓延を防止するために狂犬病予防法とその関連法規により、生後91日以上の犬には登録・各種届出、年1回の狂犬病予防注射、鑑札と注射済票の装着が義務づけられています。これに違反した場合は20万円以下の罰金の対象となります。狂犬病予防注射の実施は毎年4月~6月と定められていますが、この期間以外でも実施可能です。

登録や各種届出などの詳細は、管轄する市区町村にご確認ください。

混合ワクチン接種

複数の危険な感染症を予防することができます。
子犬や子猫では生後2か月から1か月ごとに3回の混合ワクチン接種をお勧めしています。

1歳以後は、犬では1年に1回、猫では生活環境によって1年に1回、もしくは3年に1回の混合ワクチン接種をお勧めしています。当院で扱っている混合ワクチンは以下の通りです。接種するワクチンの種類はペットの生活環境によって異なるので獣医師にご相談ください。

犬8種混合ワクチン

  • 犬パルボウイルス感染症

  • 犬ジステンパーウイルス感染症

  • 犬伝染性肝炎

  • 犬アデノウイルス(2型)感染症

  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症

  • 犬コロナウイルス感染症

  • 犬レプトスピラ感染症(2種類)

犬6種混合ワクチン

  • 犬パルボウイルス感染症

  • 犬ジステンパーウイルス感染症

  • 犬伝染性肝炎

  • 犬アデノウイルス(2型)感染症

  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症

  • 犬コロナウイルス感染症

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猫5種混合ワクチン

  • ウイルス性鼻気管炎

  • カリシウイルス感染症

  • 猫汎白血球減少症

  • 猫白血病ウイルス感染症

  • 猫クラミジア感染症

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猫3種混合ワクチン

  • ウイルス性鼻気管炎

  • カリシウイルス感染症

  • 猫汎白血球減少症

フィラリア症予防

フィラリア(犬糸状虫)は蚊を媒介して犬、猫、人などに感染します。犬では主に心臓や肺に負担をかけ、命にも関わる重篤な症状を引き起こします。猫や人は本来の宿主ではないので犬に比べて寄生する数は少なく、重篤な症状を出すことは少ないです。

岡山県では蚊の活動時期に合わせて少なくとも5月~12月の8か月間は予防する必要があり、もし冬でも暖かい室内で蚊がいる場合は一年中予防する必要があります。

当院では、犬は年1回の注射薬もしくは内服薬か滴下薬を月に1度使用していただきます。猫は滴下薬を月に1度使用していただきます。

※犬に関しては、毎年予防を始める前に必ずフィラリアに感染していないかの検査をする必要があります。既にフィラリアに感染している状態でむやみに予防薬を使用すると命に関わる重篤な症状が出る場合があります。

検査をせずに予防薬を使用することは危険ですので、ご注意ください。

外部寄生虫予防

犬と猫の外部寄生虫としては、ノミ、ダニ、シラミ、マダニが知られています。

これらは寄生することで痒みや皮膚炎を起こすことがありますが、吸血されると貧血や様々な感染症を引き起こす可能性もあります。また、寄生虫やそれらによる感染症の中には人にも感染するものがあり、定期的な駆虫や予防は非常に重要です。

当院では、犬は内服薬か滴下薬、猫は滴下薬を使用していただきます。

去勢・避妊手術

犬や猫の雄では精巣を切除する去勢手術、雌では卵巣と子宮を切除する避妊手術を行うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 予期せぬ交尾による妊娠の予防

  • 雄では精巣・前立腺・肛門周辺の病気の予防

  • 雌では卵巣・子宮・乳腺の病気の予防

  • 一部の問題行動の改善や予防

  • 様々なリスクを避けることによる寿命の延長

特に子犬の時期に去勢・避妊手術を行うことで効果が上がります。

デメリットとして手術自体の負担に加えて、去勢・避妊手術後は肥満傾向(適切な栄養管理で予防可能)や尿失禁(発生は稀であり、場合によっては治療が必要)が出ることがあります。

ワンちゃんの去勢・避妊手術の詳細はこちら(PDF)

ネコちゃんの去勢・避妊手術の詳細はこちら(PDF)

入院

当院では一般的な入院設備に加えてICUも整備しており、重篤な疾患の治療や外科手術の前後にはこれらの設備を用いて看護・治療を実施しています。

入院中はお見舞いも可能です。事前にご連絡をいただいた上でご来院ください。

また、当院はペットホテルでの利用も可能です。詳細はこちら(※PDFファイルのリンク)をご覧ください。

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犬用入院室

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猫用入院室

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ICU

外科手術

当院は去勢・避妊手術を含む一般的な軟部外科および整形外科の手術に対応しておりますが、より高度な設備や技術を要する場合は適切な診療科への紹介をご提案しております。

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